随所のこだわりを感じる「フランス」の間取り

フランス

フランス式間取りに学ぶ空間の生かし方

日本からの旅行客の多いヨーロッパ地域ですが、とりわけフランスは憧れの強い人気の場所となっています。

ヨーロッパ国内に旅行してまず強く実感をするのが、町並み全体が非常に統一感があり景色全体が一つの作品のようになっているということです。

中でもフランスの首都パリはサン・マルタン運河を中心に水辺に並ぶ石畳やよい意味で古さを感じさせる集合住宅などが多く見られており、「一度はこんな町に住んでみたい」と思わせるほどの魅力があります。

実際にフランスに住んだことがある日本人の話を聞いてみると、まず一番の驚きとなるのが建物の古さです。

日本ではいくら古い住宅といってもせいぜい30年くらいが限度でそれ以上の建物になるとほぼ使用することができません。

しかしフランス国内で募集をされている賃貸住宅の中には1800年代に作られたものなどがしばしば混在しており、日本の感覚的には歴史的建造物というようなものに入居をすることができたりします。

賃貸住宅だけでなく一般住宅として建築されたものを中古として購入してリフォームするということも広く行われており、外装や内装の一部に当時の風味を残しつつ新しい設備に作り変えるといった新旧の建築様式が混ざり合った不思議な空間になっていることもよくあります。

どの部分を残しどういったところを新しくするというかということが建物のオーナーのこだわりということになります。

フランスの賃貸住宅には物置がある

日本で賃貸住宅に生活していると、一番に困るのが荷物の置き場所です。

その点フランスの一般的な賃貸住宅には「カーヴ」と呼ばれる物置がついています。

カーヴは日本のいわゆる「物置」とはちょっと印象が違うのですが、大抵の建物の地下一階部分についており4~6畳くらいのかなり使い勝手のよい広さとなっています。

また日本の賃貸住宅のほとんどで禁止されているペットの飼育もフランスでは基本的に許されています。

室内の間取りについてですが、全体の印象としては日本的な間取りと米国式の間取りのちょうど中間のようなデザインになっているのが一般的のようです。

一人暮らし用のワンルームの場合には広さの問題もあることからあまり日本と大きな違いはなく、玄関がなくそのまま室内に入ることができる土足のワンルーム式の間取りになっています。

戸建ての住宅の場合には米国式に地下室にランドリールームを作ったり、大きめの作業ガレージをつけたりしていることがよくあります。

ちょっと珍しいのがキッチン部分から出入りができる勝手口をつけていることがよくあるということで、このあたりは日本的な住宅に近い部分と言うことができます。

そこにある形をそのまま生かすのがフランス流

フランスの集合住宅などに入ってみると、普通の室内に配管がむき出しのままついていたり天井や壁が打ちっぱなしになっているということもよくあります。

また日本ではあまり見かけない建物に対して斜めに部屋がついているということも珍しくありません。

建物の一部が矩形になっているということもあり、複雑な間取りながらきちんとしたインテリアで統一されているというところに大きな特徴があります。

完全に新築で作る住宅もないわけではありませんが、フランスでは日本以上に古い建物をリフォームして作るということが浸透しているのでそうした複雑な間取りになってしまうこともよくあるのです。

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